今から10年ちょっと前に、創業者である湯本 治男会長から「長く続く会社を作って欲しい」という話がありました。その時、私はダイワグループというホールディングスの会社を作ることによって、長生きできる会社にするということを約束しました。
2010年にはホールディングス化を実現し、そこで力を入れてやっていく3本の柱に“経営”“人”“財務”を挙げました。特に、当時の財務状況はとても不安定なものでしたので、そこをなんとしてでも安定化させたいということでこれまで取り組んできました。“人”についても、ここ数年は新卒採用や独自の社内研修プログラムに力を入れていて、これからのダイワグループを担ってくれるであろう人材が順調に育ってきています。
とりわけこの5年間については、次の世代へしっかりとバトンタッチができるような基盤を作るということに専念し、私の中では十分満足できるものができたかなと自負しています。白紙の画用紙は用意しました。あとは次の人たちが自由な絵を描いてくださいという状況です。
ダイワグループの記念すべき55周年というタイミングで、私は65歳という節目の年を迎えます。これを機に次世代の人たちにしっかりと引き継ぎをしていきたいと考えています。この先、ダイワグループが100年企業に向けて、どのような“変体”を遂げていくのか非常に楽しみです。期待しています。